更新日:2026年10月10日
「内申点は中3だけ頑張れば大丈夫?」「中1の成績も高校受験に使われる?」「通知表を上げるには定期テストで何点取ればいい?」。埼玉県の高校受験を考える生徒と保護者にとって、内申点の扱いは気になるテーマです。
結論として、埼玉県公立高校入試では中1・中2の評定も選抜に用いられます。さらに2027年度(令和9年度)からは調査書の扱いが変わり、学校や学科ごとに評定の比率・配点が設定されます。中3の一学年だけで結果を取り戻せると考えない方がよいでしょう。
本記事では埼玉県教育委員会の公式Q&Aをもとに、計算例・高校別の確認方法・今からできる対策を解説します。
1.内申点とは?定期テストの点数と同じではない

高校受験でいう「内申点」は、調査書に記載される中学校の教科評定を指す文脈で使われます。埼玉県の2027年度公立高校入試では、9教科の5段階評定を中1から中3まで使用します。
ここで注意したいのは、通知表の評定が定期テスト1回の点数と完全に一致するわけではないことです。教科ごとの学習評価は、知識・技能や思考・判断・表現、学びに向かう姿勢などの観点をもとに行われます。具体的な評価方法は在籍中学校に確認してください。
2.2027年度埼玉県公立高校入試の内申点計算方法

共通選抜では、中1・中2・中3それぞれの9教科評定合計(各学年45点満点)を使います。高校は、学年別の比率を次の3種類から選びます。
| 中1:中2:中3 | 基本点の満点 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1:1:1 | 135点 | 3年間を同じ比重で評価 |
| 1:1:2 | 180点 | 中3の評定を2倍して評価 |
| 1:1:3 | 225点 | 中3の評定を3倍して評価 |
基本点はさらに、高校が選んだ200点・300点・400点のいずれかの得点に換算されます。なお、特色選抜には異なる比率・換算ルールがあります。
具体的に計算してみよう
例えば、9教科評定の合計が中1=30点、中2=32点、中3=34点で、志望校の学年比率が1:1:2だとします。
基本点=30+32+(34×2)=130点/180点満点です。
これを200点満点に換算する学校なら、130÷180×200=約144.4点となり、学校別の定めに応じて端数処理されます。これは架空の計算例であり、どの高校でもこの比率が採用されるわけではありません。
3.中1・中2の評定が低かったら、中3で挽回できる?
中3で成績を上げることはもちろん重要です。ただし中1・中2の評定はすでに決まった記録として扱われます。だからこそ、これから改善できる部分を優先しましょう。
中3の比率が大きい学校では、3年生の評定が結果に与える影響も大きくなります。一方、学校によっては中1・中2の比重が相対的に大きい場合があります。「友達は中3だけで大丈夫と言っていた」という情報ではなく、志望校の配点を確認してください。
埼玉県教育委員会は令和9年度入試Q&Aで計算の考え方を解説しています。高校別の方法は選抜実施内容の確定版で確認できます。
4.内申点を意識した定期テストの勉強法
「テスト範囲が発表されてから勉強を始める」のでは準備が遅れてしまう場合があります。学校ワーク・暗記・実戦演習の順序を設計しましょう。
| 時期 | 取り組むこと |
|---|---|
| 4週間前 | 前回テストの失点原因を整理、苦手単元の確認 |
| 2週間前 | 理社・英単語等の暗記、学校ワーク1周目 |
| 1週間前 | 間違えた問題の解き直し、時間を測った演習 |
| テスト後 | 答案を分類し、次のテストの改善点を決定 |
例えば数学の関数分野で点が取れないなら、計算練習だけでなく、グラフの読み取りや文章題の解法を確認します。英語は語彙・文法が定着していない場合と、読解の練習不足の場合で必要な対策が異なります。点数を上げたい教科ほど、まず失点の原因を特定することが重要です。
5.定期テスト以外に意識したいこと
評定を考える際は、学校の授業で求められる課題に誠実に取り組むことが基本です。提出物は期限を守るだけでなく、間違い直しや理解まで進めましょう。授業中の疑問はそのままにせず、先生に確認する習慣も大切です。
なお、2027年度公立高校入試からは調査書の記載様式が変わり、従来の出欠記録の欄がなくなります。また、部活動・生徒会の実績そのものが調査書の加点項目になるわけではありません。ただし、活動で得た学びや工夫は新設される面接で語る題材になります。
6.中1・中2の保護者ができるサポート
- 通知表を受け取ったら、評定の変化だけでなく教科ごとの課題を確認する
- 定期テストの答案を保管し、同じ間違いが続いていないか見る
- 提出物の進捗を一緒に確認するが、代わりに解答を埋めない
- 目標を「全教科5にする」ではなく、具体的な改善行動に分ける
- 学校・塾との面談で現在の学力と志望校の距離を把握する
勉強時間の多さだけを評価するのではなく、前回より自分でできるようになったことを振り返る方が建設的です。
7.よくある質問
Q.中1の通知表も高校受験に使われますか?
埼玉県の2027年度公立高校入試では、中1・中2・中3の教科評定を使います。学年別の比率や換算は高校によって異なります。
Q.定期テストは何点なら評定5になりますか?
一律の点数基準はありません。学校・教科の評価規準や日頃の学習状況によって扱いが違います。具体的な改善点は学校の先生に確認してください。
Q.私立高校でも内申点は重要ですか?
学校や入試方式によります。個別相談で内申点を参考にする学校もあるため、志望校ごとの募集要項・相談条件を確認しましょう。
Q.中2の今からできる対策は?
現在の定期テストを改善し、英語・数学の基礎の穴を埋め、学校の勉強を丁寧に続けることです。入試問題の先取りだけが受験対策ではありません。
まとめ|中1・中2の学習は、高校受験の選択肢を広げる
内申点は中3だけの問題ではありません。2027年度からの埼玉県公立高校入試では、学校が選ぶ学年別の比率と配点を把握し、日頃の定期テストと学習習慣を整えることが重要です。中1・中2のうちから、苦手を放置しない勉強を続けていきましょう。
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