更新日:2026年10月10日
埼玉県の公立高校を志望する中学生から、「学校選択問題って何?」「川口北高校や蕨高校は普通の問題と違う?」「数学と英語は難しいの?」という質問が聞かれます。
結論として、学校選択問題とは、一部に応用的な内容を含む数学・英語の学力検査問題のことです。2027年度(令和9年度)は県内の23校が実施し、どの高校も数学・英語の両教科で出題します。この記事では、埼玉県教育委員会の公式発表をもとに、実施校と対策の考え方を整理します。
1.学校選択問題と通常の学力検査の違い

| 比較項目 | 通常の学力検査 | 学校選択問題 |
|---|---|---|
| 対象教科 | 国・数・英・理・社 | 数学・英語のみ別問題を使用 |
| 出題 | 中学校で学ぶ内容が基本 | 同じ中学学習指導要領の範囲で、一部に応用的内容を含む |
| そのほか3教科 | 国語・理科・社会の学力検査 | 国語・理科・社会は共通の問題 |
| 2027年度の解答方法 | マークシートと記述式 | 同様にマークシートと記述式 |
学校選択問題を採用する高校でも、数学や英語だけ勉強すればよいわけではありません。選抜では5教科に加え、調査書や面接も関係します。志望校ごとの選抜配点を必ず確認してください。
2.2027年度の学校選択問題実施23校
埼玉県教育委員会が2026年5月に公表した実施校は以下のとおりです。
- 県立浦和・浦和第一女子・浦和西・大宮・春日部
- 川口北・川越・川越女子・川越南
- 熊谷・熊谷女子・熊谷西
- 越ケ谷・越谷北・所沢・所沢北・不動岡・和光国際・蕨
- さいたま市立浦和・さいたま市立浦和南・さいたま市立大宮北・川口市立
川口市の中学生が検討することの多い川口北高校・蕨高校・川口市立高校はいずれも該当します。学校名だけで判断せず、各高校の学科や選抜方式も確認しましょう。
3.2027年度はマークシート方式になる?
はい。2027年度の公立高校入試では、通常の学力検査だけでなく学校選択問題にもマークシート方式が導入されます。県のQ&Aによると、得点換算でマークシート方式が約9割、記述式が約1割となる予定です。ただし学校選択問題の基本的な出題方針・難易度は従来と変えないとされています。
「選ぶだけなら簡単」と考えるのは禁物です。複雑な文章の読解や複数の条件整理など、解答形式とは別に考える力が必要になります。
4.数学の学校選択問題に向けた勉強法

① 計算と関数の基本を速く正確に
難しい問題に時間をかける前に、基本計算で失点しない力が必要です。方程式、関数、図形の公式について、答えだけでなく理由を説明できるか確認しましょう。
② 問題文を図・表に整理する
文章題や図形では、「何がわかっているか」「何を求めるか」を分けて考えると見通しがよくなります。問題文の条件を線や表に整理する習慣が役立ちます。
③ 解き直しは「別問題でも使えるか」で判断
解説を覚えて同じ問題を解くだけでなく、数値や聞かれ方が変わった類題で解法を使えるかを確認しましょう。
5.英語の学校選択問題に向けた勉強法
① 単語・文法の土台を作る
長文を読む練習だけを増やしても、単語や文法が不足していると理解できません。短い英文の中で語彙や文構造を確かめることが重要です。
② 長文を段落ごとに要約する
主張、理由、具体例、逆接などのつながりを意識し、段落を一文でまとめる練習をしましょう。
③ 時間配分を練習する
正確に読めるようになったら、過去問題などを使って制限時間を設定し、どこに時間を使うか振り返ります。
6.中2と中3では、対策を始める時期を変える
| 時期 | 優先したいこと |
|---|---|
| 中2 | 英語・数学の学校内容を理解し、定期テストで苦手を残さない |
| 中3春 | 中1・中2の基礎を総復習し、志望校を比較する |
| 中3夏 | 応用問題に進むための土台固めと分野別演習 |
| 中3秋〜冬 | 過去問題・時間配分・苦手な出題形式の仕上げ |
北辰図書は2026年度の中3第7・8回で、学校選択問題に対応した数学・英語の内容を予定しています。志望校によってはこれらの回を活用し、過去問題と合わせて実戦練習を行うとよいでしょう。
よくある質問
Q.学校選択問題を実施する高校は、どこも同じ合格ラインですか?
いいえ。高校ごとの配点、調査書、面接なども異なります。合格ラインを同一視せず、志望校別の選抜資料を確認しましょう。
Q.中2のうちから難しい問題集を解くべき?
まず学校の英語・数学を確実にし、苦手単元を残さないことが先です。理解度に応じて段階的に応用問題へ進みましょう。
まとめ
埼玉県の学校選択問題は、2027年度に23校が数学・英語で実施します。対策は難問演習だけではなく、基礎学力、条件整理、読解、時間配分を段階的に積み重ねること。志望校の選抜方式も忘れずに確認しましょう。
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