更新日:2026年10月10日
2027年度(令和9年度)の埼玉県公立高校入試から、すべての受検生に面接が実施されます。「話すのが苦手」「生徒会や部活動で目立った実績がない」「My Voiceでは何を話すべき?」と不安になる方もいるでしょう。
県教育委員会の公式説明で重要なのは、話し方の上手さや華やかな実績よりも、経験を振り返り、自分の考えを自分の言葉で伝えることです。この記事では、公式のルールを確認したうえで、「取り組んだ過程・身につけた力」を整理する方法を、練習例とともに紹介します。
1.2027年度の公立高校入試面接はどう変わる?
入試の大きな流れは、出願時に自己評価資料を提出し、学力検査を受け、その後に面接という順番です。2027年度は学力検査が2月25日(木)、面接が2月26日(金)に予定されています。志望校によって個人面接・集団面接のどちらを行うかが異なります。
| 面接の段階 | 目安時間 | 行うこと |
|---|---|---|
| My Voice | 1分30秒〜2分程度 | 経験や力を入れたこと、将来挑戦したいことなどを自分の言葉で話す |
| 質問・応答 | 3分30秒〜6分程度 | My Voice・自己評価資料等を参考にした質問に答える |
時間の長短自体が評価されるわけではありませんが、著しい超過を防ぐため、練習では目安時間を意識しましょう。面接の配点や評価の観点は、学校別の選抜実施内容で確認できます。
2.My Voiceの話題はどう選ぶ?「経験→工夫→学び」で考える
話題選びのときは、立派な賞を取ったかどうかだけで決める必要はありません。まず、過去1〜2年を振り返り、自分が時間をかけて取り組んだことを書き出してみましょう。
- 苦手な英語を克服するために試した学習法
- 部活でチームの練習に協力した経験
- 学校行事の役割を最後までやり抜いた経験
- 家族の手伝いや地域活動を続けた経験
- 趣味で小さな目標を設定し、改善を続けた経験
こだわり塾では話の準備として、「何をしたか/なぜ取り組んだか/どこで困ったか/どう工夫したか/何を学んだか」を分けて書く方法をすすめます。これは公式の指定された台本ではなく、本人の経験を整理するための練習方法です。
話す内容の組み立て方(例)
| 要素 | 数学の学習を題材にする例 |
|---|---|
| 経験 | 計算はできても文章題が苦手だった |
| 課題 | 式を立てる場面で手が止まっていた |
| 工夫 | 毎回「何を求めるか」を図や表に整理した |
| 学び | 失敗の原因を細かく分けると改善しやすいと気づいた |
| 将来 | 高校でも問題を整理して粘り強く考えたい |
この例をそのまま暗記することはおすすめしません。自分の実際の経験だけを使って、自然に説明できる形にしていきましょう。県の公式資料でも「My Voiceに正解はない」と説明されています。
3.よく聞かれそうな質問と準備方法
実際の質問は学校や受検生の発言によって変わります。以下は公式に確定した問題ではなく、練習のための想定質問です。
- その活動に力を入れようと思ったきっかけは?
- うまくいかなかったときは、どのように行動した?
- 友人や周囲の人から、何を学んだ?
- その経験を高校生活でどう活かしたい?
- 自分の考えが変わった出来事はある?
- 高校入学後に新しく挑戦したいことは?
回答では、話を大きく見せようとするより「具体的な出来事を一つ挙げる」ことを重視します。例えば「協調性を学びました」で止まらず、誰と何をしたのか、意見が違った場面でどう動いたのかを説明できると伝わりやすくなります。
4.面接練習は何回すればいい?3段階で準備する
第1段階:話題の棚卸し
経験を5〜10個書き出し、取り組んだ理由と工夫を一言ずつ記録します。この時点で志望理由を立派に仕上げる必要はありません。中3の秋までに少しずつ蓄積する方法でも十分準備できます。
第2段階:声に出して伝える
選んだ話題を1分30秒〜2分程度で話してみます。原稿を読む練習だけではなく、要点だけ書いたメモを見て話す方法も取り入れましょう。録音して「何を伝えたいかわかるか」「抽象的な表現が続いていないか」を確認します。
第3段階:追加質問に自分の言葉で答える
保護者や先生に質問してもらい、「なぜ?」「具体的には?」という掘り下げに答えます。想定外の質問でも数秒考えてから答えて構いません。最も避けたいのは、事前に覚えた文章と違う質問が来たときに何も話せなくなることです。
5.自己評価資料とMy Voiceは同じ内容でなくてよい
自己評価資料は面接の補助資料であり、資料そのものは得点の算出に用いられません。文章や文字の上手さ、分量も評価対象ではありません。また、My Voiceで話す内容が自己評価資料と完全に一致している必要もありません。
ただし、自己評価資料に書いた内容について質問される可能性があります。記載したエピソードは、簡単に口頭で説明できる状態にしておきましょう。
出願時に提出したものと同じ自己評価資料であれば、面接会場に持ち込むことが可能です。ただし、形式的に読み上げるのではなく、自分の言葉で伝えることが推奨されています。出願手続の最新情報も中学校と確認してください。
6.保護者ができるサポートは「答えを教えすぎないこと」
親がきれいな文章を完成させてしまうと、本人が追加質問に答えられなくなることがあります。面接練習では「それはいつ?」「なぜそう思った?」「そのときどうした?」という問いかけに留め、本人の言葉を引き出すことを意識しましょう。
緊張して言葉に詰まっても、県教育委員会は話の流暢さ自体で評価するわけではないとしています。話し始める前に短く考える練習も役立ちます。
よくある質問
Q.部活動や生徒会の実績がないと不利ですか?
実績の大きさ自体を競うものではありません。授業、趣味、生活の中で努力した経験も題材にできます。
Q.話すのが苦手な生徒は不利ですか?
公式説明では、話の上手さではなく、自分で考え伝える姿勢が重視されています。何を考えたかを整理する練習を重ねましょう。個別の配慮が必要な場合は、在籍中学校を通じて志望校に事前相談できます。
Q.面接と学力検査、どちらを優先すべき?
どちらも選抜資料です。配点は高校や学科によって異なるため、学校別の選抜実施内容を確認し、勉強時間を適切に配分しましょう。
まとめ|暗記ではなく「経験を整理して伝える」
2027年度からの埼玉県公立高校入試では、全員が面接を受けます。My Voiceの準備で大切なのは、立派な回答を作ることではなく、自分の経験・工夫・学びを振り返り、自分の言葉で説明できるようにすることです。
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参考資料
※入試に関する制度情報は2026年10月10日時点の公式案内に基づきます。
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